物の弾みで取ってしまった舞台のチケットを手放すことも出来ず、日曜日に東京へ行ってきた。
せっかく行くなら、と入り組んだ路線図と夜な夜なにらみ合いをした結果、新大阪を出たのが朝の7:50。
新幹線の車内の文字盤に流れる、…ノーベル賞授賞式…ボブ・ディランさんは...欠席
やっぱりかぁ。
走り去る景色の中に富士山のお出まし。鎮座されてる。山頂は白く雪が積もっていた。うとうとし始めたころ、東京到着。
浅草
平静を装いつつ山手線で神田へ、東京メトロの銀座線に乗り換えて浅草へ。
当然みんなエスカレーター左に立つし、関東弁。なんというか、シュッとしてる。 あ、シュッとしてるって伝わらんのかな...。ロスト・イン・トランスレーション。スカヨハちゃん。映画まだ見てないけど。。
などとぼんやり人の流れに身をまかせ、歩いている内に雷門が現れた。
これこれ。ちゃんと着いた。
浅草には小学生のころ家族で一度来たことがあって、家にある写真も今みたいに人でいっぱいだった。
仲見世通りを歩く心のBGMはもちろんこの曲
Forever...
路地からスカイツリーが見えた。初めて見た。通天閣みたい、と咄嗟に思ってしまって何だか申し訳ない気持ち。
本堂に近づき、視界に入る「みくじ」の看板。あぁ、みくじ・・・!
先にお参り。少しためらった後、これ下さいと、ピンク色のお守りを頂く。
お参りを済ませ、さあ本題。「みくじ」の周りをうろつく。同じのどこやろう。
ここかぁ!
どんな風にこの景色が映ったのかなと、あたりを見渡して。
どんな思いでこれを引いたのかなと、銀色の六角形の筒を振って。
みくじの結果は、、、
・・・・・・・・・吉かいっ!
けれど、読んでみるとその意味がすとんと理解できた。道重さんが再生した今、わたしの運命は吉に決まってる。
春になればようやく運が向いてきましょう、と書かれてあって、それだけでもうここへ来た甲斐があったなぁと思えた。
天気も良く、めっちゃ吉やわぁと呑気にお土産を見ながら歩き、次に目指す花やしき方面が真逆なことに気づいたのが雷門を出てから。
お忘れかと思いますが、そもそも舞台を見に来たので13時には渋谷へ着いていなければならず、しかし、さゅぇりヲタとしては花やしきを見て帰りたい。今度いつ来られるか分からんし...。
真っ黒なバンの車上で演説する右翼、それを写真におさめる観光客、人力車の勧誘、などなどを尻目にぐんぐん歩く。
花やしき周辺は人通りも少なく、昼間から呑んでいる人がいて、新世界に似てるなぁと少し落ち着いた。知ってる雰囲気。今度来るときはだれか誘ってもんじゃ食べたいなぁ。
渋谷
とりあえず第一ミッションはクリアしたので、急いで渋谷へ。
つくばエクスプレスというのに乗って、(TXってエクスプレスの頭文字Eやけど、ここはあえてXなんやな、たしかにTEよりTXの方がシュッとしてるし...)秋葉原で再び山手線に乗り換えて渋谷へ。
今日めっちゃ電車乗る。階段降りたり登ったり。きっともっとスマートな移動方法や、お得なチケットがあるんだろうと思う。とにかくGoogle先生の指示に従い、ちまちまと切符を買う。
ハチ公、交差点、109。テレビでよく見るやつ。自分がなぜここにいるのか不思議。
TSUTAYAの正面でPPAPのCDが叩き売りみたいに売られてる。寅さんや。
PPAPはよく知らない。
ここの見てみたかったなぁ。2年後の今はEXOに染まってる。EXOは知ってる。
再び平然を装い、シアターコクーンを目指す。交差点渡って斜めにまっすぐ行けばいいって昨日大阪の友だちに教えてもらった。
お昼ご飯は食べそびれた。寒さと空腹。
双眼鏡を忘れたから、それが虹郎くんと分かるまで少しかかって、分かってからは、声がいいなと思った。 話は正直よく分からなかったけど、KYON2の喫煙シーンや、舞台の美しさは鮮やかに残像が残ってる。帰宅してから「観劇を10倍楽しむ方法」みたいなまとめをいくつか読んで、あらすじを知ってたほうが良かったのか、と思った。
あまり良い観客とは言えなかったな、と申し訳ない気持ちでそそくさと渋谷を後にしたのが17時前。
寒さ、空腹、睡魔。←NEW!
しかし、わたしにはまだまだ行くところがあって。
武蔵小山
山手線で目黒まで、そこから東急目黒線に乗り換えて武蔵小山へ。ほぼ住民しか降りない駅。
やってきました武蔵小山商店街パルム!
はるばる大阪から来たのが ほんとうにここで良かったのか。不安とともに歩き進め、商店街の終わりが見えてきたその時、、、
さぼてん!
ロケが行われたのはわたしが歩いて来たのと逆方向からだったのか。
よく考えると放送から6年以上は経つので、もちろんいくつかのお店は変わり、工事中のところも多かった。
ミディトマトの八百屋さん、サルビア・モンテネグロのお花屋さんが今もあって良かった。
さゅぇりはどこへ行ってもすごく楽しかったんやろうな。隣にお互いがいること。同じものを見て笑いあえること。
六本木
いよいよ最後のミッションへ。
ここがいちばん苦労した。ROPPONGI。
(わたしの思う東京は真・女神転生の影響を大きく受けています。)
無事に東京ミッドタウンに着いたものの、どれがミッドタウンなのかさっぱり分からず。この建物?この辺り一帯?
人についていくとイルミネーションが何やら凄いエリアに出て、群衆の中で外国人が「TOSHIBA」と言っていた。やっぱ東京すごいなぁ。
それで、ツリーはどこ。
ぐるぐる歩いても見つからず新幹線の時間も近づいて、結局、案内の人に聞いてみると地図を広げて教えてくれた。
ツリーは想像よりこじんまりとしていた。
ここやね、山木さん!
キラキラした都会。
浅草、渋谷、六本木。この東京が、道重さんの生きている場所。
こんなにたくさん人がいて、わたしの好きな人はここには一人もいない。今日1日だけでもホームシックになってしまったけど、道重さんはこの街が好きかな。宇部と同じくらい、もしかしたらそれ以上に多くの思い出が息づくこの街を。
出会いを重ねるごとに、道はどんどん増えていく。
道重さんを好きな気持ちが、わたしをここへ連れてきてくれたみたいに。
どこへ続いていくのかは分からないけど、今はそれが素直に楽しみだ。