このところの道重さんは、早起きと、未公開の写真を探したり組み合わせたりしてブログに載せることがお気に入りのようです。
さぁ今日も働こう、という時間帯にブログの更新を知らせるメールが届き、すぐ見たい気持ちを抑えてこっそりタイトルを確認し、お昼休みにやっとリンクを開きブログを読む、という楽しみを日々与えてもらっています。
なんてかわいいんだろう!と新鮮な驚きを覚えることは毎度のことですが、今日は特に、1枚の写真に深く感銘を受けました。
写真載せたいだけのブログ|道重さゆみオフィシャルブログ「サユミンランドール」Powered by Ameba
本人曰く「ボッケボケだったけど、
なんかポーズ謎めいてたから、載せてみた(笑)」という写真。
ちょっとピンぼけ。
そう、ロバート・キャパです。
どんなに深くまできれいにピントの合った写真でも、これほどの説得力をもつことはできなかったでしょう。技術では表現しきれないその場の空気が、ピンぼけによって切り取られています。
それは歌にも通じるものかもしれません。ピッチがとれなくても、いや、とれていないからこそ、心に響く歌があるということ。
もう一度道重さんの写真に戻ってみると、よく知っている人でないと、これが誰なのかさえ分からないかもしれません。この1枚に映し出されているのは「道重さゆみ」というより、その「たたずまい」なんだと思いました。
女の子(よく見えんけど間違いなくめっちゃかわいい)が、なんか不思議なポーズをとっている。何をしているのか。これから何をしようとしているのか。
受け手が自由に完成させることができる遊びや余白が面白い1枚だと思いました。
これに似たことを、つい最近のあや著にも感じました。
KANA|アンジュルム 和田彩花オフィシャルブログ「あや著」Powered by Ameba
Twitterのタイムラインにこの写真を見かけたとき、ミニチュアダックスか何かがじゃれ合っているのかと思いました。
あやちょの写真は一見して何が写っているのか分からないものが多く、気になってついリンクをクリックしてしまいます。
どれもアンジュルムのわちゃわちゃ感が溢れていて、それをいい写真と思える感性と、普通ならボツになりそうなそれらをファンに見せてくれる無防備さがとても好きです。ピントの合った写真なら幾らでも事務所が撮ってくれるから、ブログでは素の状態を見せてもらえると、ファンってうれしいんじゃないでしょうか。
ピンぼけとは、互いの関係性によって完成される芸術。
ファンとアイドルの関係もそうあれたら、状態として美しいなと思います。