ハーバーランドで行われたJuice=Juiceのリリースイベントへ行ってきました。大好きな梁川奈々美ちゃんに会いにいくために。

前日は、出来る限りのケアを自分に施し、どの服を来ていくかを考え、毛玉をとったりファブリーズしたりしていたら寝るのが遅くなってしまいました。当日の朝は、出勤並みに早起きをし、いつもより念入りに顔面を作り、全身を姿見で確認してから家を出ました。完全にデート。もう少しさかのぼると、この週末を迎えるまで、やなみんに会って何を話そうかとそればかり考えていました。完全に初恋。

イベントは3部あり、各部1回ずつ、計3回握手をしました。終えて思ったのは「自分で蓋を開けない限り、箱の中身は伝わらない」ということでした。誰のファンでどんな人間かということは、身につけている物や会話を通してこちらが示さない限り、相手には知る術が無い。そして、箱の中身を数秒で伝えることはとても難しい。長く蛇行する握手列を客観的に眺めながら、オタクとは一体何なんだろうと思いました。

握手会を終えたわたしの頭にあったのは「どうすればもっと仲良くなれるのか?良い印象を持ってもらえるのか?」ということだったので、さすがに自分で笑えてきました。多くの人が小中学生の内に履修済みの単元に、大いに頭を抱えている自分。完全に恋わずらい。

そして、アイドルとしてのやなみんは「梁川奈々美」という人の全てではないから、わたしがいくらやなみんの全てを好きでもそれは一部に過ぎない、ということを知りました。全てを好きになってしまうことは叶わないから、やなみんのことを幸せにしたり、苦痛を取り除いたりという地点には、どうがんばっても到達できない。自分のことを好きでいてくれる人がこんなにたくさんいても、その人たちが好きなのは自分の一部に過ぎないというアイドルの孤独さを救うことができない。好きすぎて苦しかったのはそのせいなのかと。完全に失恋。

あーあ、という落ち込みの先に見えてきたものがあって、それは「わたしのそばにいてくれる人に対しては、幸せにしたり、苦痛を取り除いたり、孤独さを救ったり、全てを好きになったりということができる」という事でした。そういう相手の在ることが、いかに幸せかという事と。叶わない恋より、叶えられる恋をしていこうと。

同世代の友人たちが家庭を築いていく中、一回りも年の離れた女の子を追いかけていて良いんだろうか?と不安に抱くこともありましたが、わたしにはこの過程が必要だったんだと思えました。やなみんを好きになれてやっぱり良かった。ありがとう、初恋と失恋を履修させてくれて。これからは、やなみんの一部の全て(ややこしい)に、一生懸命恋していこうと思います。ファンとして叶えられる限りの、最高の恋を。