不定期連載 やなみんとわたし 第5回「Go For The Future」

やなみんへ

こんばんは。日に日に寒くなってきましたが、冷え性の方は大丈夫ですか?あったかやなみんで乗りきってね。さて、今日はうれしいご報告があって、こうして文章を書いています。 

先週の11月5日、カントリーの5周年のお祝いに行ってきました。「生きてるうちにカントリーの単独に入りたい」という夢をついに叶えることができました。

もうね、すごかった。この世のうれしいこと、たのしいこと、うつくしいこと、大切なことを、ぜんぶ集めたらこの形になると思いました。何もかもが新鮮で。ちょっと長くなりそうですが順を追って話させてください。(ファンは推しに似るというので喋りだすと止まらないのは仕方がないよね。)

まず、開演前の告知でjuice=juiceの映像が流れた時に「まぁああなぁああかぁあちゃあああん!!!」と全力で叫んでいる方がいて、様々な思いが今日ここに集っているということを知りました。

程なくして開演、会場に響くオーバーチュア。カントリーの単独ライブに来られたんだという喜びが、じわじわと自分の中を駆け上がって早くも感無量に。そこから終演までの間は、さみしさの入り込む余地がまったく無いほど1分1秒が楽しくて。

まんべんなく4色を交替で振ることにしようと行きの新幹線で一人会議をしてきましたが、結果的に青色を振っていることが多かったように思います。

夏ハロで、ひな壇に座りモニターを見上げる小関舞ちゃんの横顔に物憂げなものを感じたのは、今思えば未来を見ていたのかもしれません。今日の舞ちゃんはまず髪に高めの二つくくりを作って、(その時点でもうヤバいよね。) 衣装もカッコよく着こなしていて、とても幸せそうでした。写真集のお知らせをリアルタイムで聞けたのも飛び上がりそうなほど嬉しかったです。(ハロプロ現場は来年からジャンプ禁止になるそうです。) 鳴り止まぬ拍手に笑顔で応える小関舞ちゃんは、かつてアルゼンチンの聴衆を熱狂の渦に包んだエビータのように堂々たるものでした。「首を長くして待っていてくださいネ。」と言う小関舞ちゃんに、アヒャー!とこの顔→(>_<)になる、もりとちさん。これがおぜちぃさんなんですね。「ためらいサマータイム」の伸びやかでまっすぐな歌唱、ソロ曲の「元気者で行こう!」も控えめに言って最高でした。これを聴いて元気にならない人がいるなら会ってみたいものです。

次に山木さん。彼女は人を楽しませることが何より大好きですね。偉大なるエンターテイナー。優雅さの陰には、さまざまな不安や葛藤が隠されているような気がしました。大人でいなくていいんだよ、もう少し人に甘えていいんだよと、大きなお世話でしかないことを思ってしまいました。

一番お姉さんということで進行役を務めることの多い山木さんですが、実際のところこのグループを束ねているのは、もりとちさんではないかとライブを見ていて思いました。優れたバランス感覚と、守るべきものを絶対に守ることのできる強さを備えているような。さすがやなみんのお姉ちゃん。

そして、むすぶちゃん。序盤はカントリーのかわいい曲調が続いていたので、これがカントリーのむすぶちゃんかぁと朗らかに見守っていましたが、ソロ曲の「ガラスのパンプス」に入った途端、チャンネルがパチンと切り替わって。目に見えるほど強大なオーラを纏っていて。This is 船木結、まぎれもないスター。新曲「ずっとずっと」の振り付けがむすぶちゃんによるものと明かされた後の、いろんな感情の入り混じった複雑な表情が1週間経った今でも脳裏に焼き付いています。精魂を傾けて真剣勝負をしている人はこういう顔をするんだということを、これからもわたしは忘れないだろうと思います。

ステージ上の誰ひとり、表情に迷いはありませんでした。カントリー・ガールズを終わらせないために終わる。自分でも何を言っているのかよくわからないけれど、終演後に心に浮かんできたのはそういう思いでした。

 

アンコールで緑や黄色やオレンジや青を振る人たちは、ひとり残らずおだやかな笑顔を浮かべていました。やなみんがステージから見てきた景色はこんな風だったんですね。自分の存在がこんなにたくさんの人を笑顔にできるってどんな気持ちだったんだろう。やなみんがしきりに口にしていた「カントリー・ガールズ最高!」という言葉の真意を、前より少しは理解できたように思います。ここを卒業するということが、どれほどの覚悟を意味するかということも。 

アイドルが誰かに夢を与えるお仕事だとすれば、やなみんはきっと今日もどこかでアイドルですね。わたしもわずかでも誰かに夢を与えられるような存在でありたいと願って、日々を送っています。いつまでも心のアイドルでいてくれてありがとう。


思えば今年は、やなみんに始まり、道重さん、そしてカントリー・ガールズと誕生日当日をお祝いをさせてもらえて、自分としては出来すぎた1年でした。あれもこれも叶いすぎて、ご褒美というよりは数年後先までのプレゼントを前借りしたような。


日常にはこれからも予想もつかない困難や荒波が待っているだろうけれど、思い通りにいかないことは、思い通りにすればいいだけのこと。この世にはこんなにすばらしい場所があるんだと、教えてくれてありがとう。どんなことがあっても、今のわたしなら大丈夫です。

 

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