不定期連載やなみんとわたし 第3回「ためらいサマータイム」

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ライブビューイングの会場を後にし、普通に楽しめている自分にふと気がついた。7月に入った大阪公演しかり。

今日ここへ来るまでも、BEYOOOOONDSの「GIRL ZONE」を聴きながら2番の「忘れない 忘れない」の高難易度を歌うのは誰なんだと検索をかけ、(清野桃々姫さんぽい。)  残暑見舞いのように届いたカントリーの新曲を聴きこんだりと、いつの間にか立派なハロヲタに仕上がっている。

それは、今年始めの冬ハロに起因しているのかもしれない。1月6日の中野を皮切りに、福岡、大阪、岐阜と自分史上最大の遠征をしていく中で、自ずと現ハロメンに愛着が湧いてきた。

ことBEYOOOOONDSについては、一人一人知っていくほど箱推しにならざるを得ない。このグループに限ったことではないけれど、メジャーデビューに至るまでそれぞれのバックグラウンドがあり、オムニバス映画を観ているよう。今公演ではソロパートで西田さんと山﨑さんが大金星をあげた。わたしは自分と同じ関西出身の「プリンセスさやりん」こと江口"daisy"紗耶ちゃんの動画を見ては日々癒されている。サヤーズ・ブートキャンプに勤しむことも、「アツイ!」で腕で作ったバッテンを真似してぐいぐいしてみるのも楽しい。と言っても推しという感覚では無く、そこまで発展はしないように思う。(今のところ。)

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続いて、やなみんのいない各グループについて。

まずjuice=juice。パート割が変わることで曲の印象がグッと変わった。昔と今どちらが良いという意味ではなく、青とピンクを使わないで絵を描くと他の色味が強くのかと客観的に思った。タコが好きな子とワッフルが好きな子が入った。宮崎さん卒業間際の加入というタイミングに、娘。’14の12期と少し似たものを感じる。

 

次に、カントリー・ガールズ。もともと今年の夏ハロに入ろうと思ったのは、関西在住のわたしにとって小関舞ちゃんに会える機会が現状ハロコンしか無いからだった。やなみんのいないハロプロにどんな感情を抱くのかという不安もあったけれど、それ以上に小関舞ちゃんに会いたかったし、カントリー・ガールズを応援しに行きたかった。今会える機会を大事にしよう、ということも、やなみんが教えてくれたことだった。すがるような気持ちでオリックス劇場の昼夜を押さえた。

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大阪公演の時は船木結ちゃんが声帯結節の手術のためダンスのみでの参加で、カントリーきってのパワフルな歌唱力を持つ結ちゃんのパートを補うのはさぞかし大変だろうと思っていたけれど、自分が間違っていたことをパフォーマンスが始まってすぐに理解した。どんな困難荒波も、彼女たちの素晴らしさを打ち破ることはできない。ダンスに徹する結ちゃんはかえって凄味を纏い、「どーだっていいの」の結ちゃんの重要なパートを迫力満点に歌いあげた山木さんに心から拍手を送った。感動のあまり終演後にカレッジ・コスモスの握手券を入手し「カントリーめちゃくちゃかっこよかったです!」と伝えると、かっこいいと言われたのが意外だったらしく「ほんとー?かっこよかった?」と山木さんは驚いた様子だった。

今日のライブビューイングのMCで、橋迫鈴ちゃんもかっこよかった先輩に結ちゃんの名を挙げていた。(「船木?結?」と怪訝そうにする山木さんが面白かった。)

わたしの各メンバーの印象は、山木さん=さゆヲタの同志、結ちゃん=姪、森戸さん=やなみんのお姉ちゃん、小関舞ちゃん=ザ・アイドル。小関舞ちゃんは高嶺の花であるので、今日のライブビューイングで、ハラリとジャケットがはだけて肩が露わになった姿が大きなスクリーンに映し出された際には、声にならない声が不意に出てしまった。(同時に隣席の女子も悲鳴を上げていたので安心した。)

 

やなみんのいないハロプロをこれほど楽しめているのは、やなみんがそう思えるようにしてくれたからだと改めて思った。やなみんは変わらず心の中にいてくれているから、どんな景色も一緒に観ている感覚がある。今という時を、並走している感覚が残ったままになっている。

甘い夢を、これからもどうか見つづけられますように。