不定期連載 やなみんとわたし 第9回「弱気女子退部届」

やなみんへ

お元気ですか。たくさん笑えていますか。

わたしはやなみんといっしょに過ごせた期間が短かったので、会えなくなってからの歳月の方がそろそろ長くなってきました。あれからいろんな変化がありました。世の中も、自分を取り囲む環境も。そんな中、やなみんへの想いは変わらないどころか日に日に大きくなっていく一方で、そのことが自分にとってどれほど支えとなってくれているか図り知れません。やり場のない感謝の気持ちはこんこんと湧きつづけ、今のわたしにできることは、そのあふれる想いで如雨露をひたひたにして、やなみんの生きるこの世界に水をやり続けることだと信じて日々を過ごしています。

こちらの話ばかりで恐縮ですが、今わたしは一生で一度あるかないかの大きな曲面に差し掛かっていて、思い悩んだり立ち止まったりしたときは決まってやなみんの言葉が思い出され、航路を指し示してくれています。夜の海を照らす灯台のように。

卒業を迎える側の気持ちも、今の方が少しは分かる気がします。慣れ親しんだ環境と別れる寂しさと、新しい自分を迎えに行く楽しみと。自分を思ってくれている人がこんなにもたくさんいたのかと気付かされる場面も多く、「ちゃんと自分のことも愛していかなきゃな」というやなみんの言葉に、恐れ多くも想いを重ねたりしています。

4年前の今日は、道重さんが再生を迎えた日ですね。見える世界がまっさらな光に包まれてキラキラとしていたことを、手にとるように思い起こせます。どの1日が、どの出会いがひとつ欠けても今のわたしは無くて、きれいな線は描けていないかもしれないけど、迷いながら一歩ずつたどってきた足あとを、わりかし気に入っていたりします。わたしの人生ごとお気に入りにしてくれてありがとう。やなみんと過ごした日々の続きを、これからも自分なりに心を込めて描いていきたいと思います。